シャワーズのハイドロポンプは強い(⌒,_ゝ⌒)

今回の構築の中心はシャワーズ。発想は雨グドラよりも遥かに高い火力を持っていること、耐久ベースのサポート役という認識が一般的であることである。では早速詳細を見ていこう。

クレセリア  サイコキネシス  あまごい     てだすけ     トリックルーム @メンタルハーブ
カポエラー  インファイト   ストーンエッジ   ねこだまし    てだすけ    @いわのジュエル
シャワーズ  だくりゅう    れいとうビーム  ハイドロポンプ   まもる    @みずのジュエル
ナットレイ  パワーウィップ  ジャイロボール  アイアンヘッド  みがわり    @いのちのたま
シャンデラ  ねっぷう     シャドーボール  トリックルーム  まもる     @ラムのみ
サザンドラ  りゅうせいぐん  あくのはどう   だいちのちから  とんぼがえり @こだわりスカーフ



クレセリア
 
サイコキネシス あまごい てだすけ トリックルーム @メンタルハーブ
S最遅 耐久ベース なまいき

 シャワーズの火力を最大限に引き出すために、まず必要なのはてだすけ。全体攻撃のだくりゅうとも相性がよく、まずはてだすけを安定して打てるポケモンを発動役の最低条件とした。シャワーズはCSスカーフという型でも意表がつけてそこそこの火力が保てるが、それだとキングドラに攻撃面で劣ってしまうため、今回はトリックルームから攻める形に決めた。
 2つ目の条件として、無理なくあまごいを撃てることである。これは、ふんかヒードランから発想を拝借したものであるが、シャワーズのS種族値は65であり、シャワーズクレセリアクレセリアS81、シャワーズS82以上という見事なS関係を成立することができる。これにより、あまごい→水技という立ち回りを自然な流れで行えるようになる。また、この2体はパワー系等のS変動アイテムが必要ないことから、シャワーズに強化アイテム、クレセリアに保険のメンタルハーブを持たせるということも可能になる。
 残りの技は思考停止サイコキネシス。氷技は横に並ぶと想定しているシャワーズが持っており、全体として格闘を苦手としていることかられいとうビームその他は却下した。



カポエラー
 
インファイト ストーンエッジ ねこだまし てだすけ @いわのジュエル
HA252B4 ゆうかん

 クレセリアの相方に、サポーターとして最優秀のカポエラーを選択した。シャワーズの物理耐久の甘さ、苦手な格闘の弱化を主な採用理由としている。また、クレセリア以外にもカポシャンの並びや、カポサザンからのてだすけスカーフりゅうせいぐんという立ち回りも可能になっており、選出のバリエーションをかなり増やす要因になっている。
 一番の特徴はふいうちではなくストーンエッジを持っていることだろう。これは、他のパーティと兼用している個体のため技がこうなっているが、仮想的をウルガモスボルトロスとして明確に定めれば正しい選択である。まずボルトロスは、でんじはないしいばるで自軍に有利なフィールドを作り出すポケモンであるが、それ故に素早い対処が求められる。特に、先発がクレセリアであることが多いこのパーティでは、初手でボルトロスにいばられる可能性もかなり高くなっている。つまり、クレセリアを囮にしてボルトロスが仕事をする前に始末しようということである。参考として、このカポエラーストーンエッジはH186B98以下のボルトロスは確定1発になる。また、Hシャンデラの処理速度も非常に速く、87.5%で一撃で倒すことができる。最近数は減っているものの、サンダーにも効果的であり、何よりヨロギウルガモスを一発で処理できるのが重要である。いわなだれでは上記のような処理速度が出ず、結果として相手に逃げられてしまうことになる。命中不安ではあるものの、それ以上のリターンが得られると踏み、ストーンエッジの採用に至っている。
 最後の技はサザンドラとも高相性のてだすけ。カポエラー自身いかくに非常に弱く、腐りやすいポケモンになる(ストーンエッジがある分まだマシではあるが)ので、そういった状況でも動けるようにとの選択である。



シャワーズ 

だくりゅう れいとうビーム ハイドロポンプ まもる @みずのジュエル
ラティオスのジュエルりゅうせいぐん耐え C252 残りB ひかえめ

 今回の構築の中心。シャワーズは耐久よりでこごえるかぜやてだすけのイメージが強いポケモンだが、C種族値は110あり、雨パの重鎮キングドラより15も高い。つまり、キングドラを想定した耐久力のポケモンを踏み越えるだけの十分なスペックを持っており、これを生かさない手はないと考えた。しかし、キングドラの強さは火力だけではなく、すいすいによる破格の素早さを得られることも携わっており、シャワーズにそのような素早さを確保する手段はない。そこで、Sが比較的遅めであることを利用してトリックルーム下で戦うことに決めた。先述したとおり、クレセリアとの相性は抜群で、火力の増強手段も豊富にある。キングドラはいのちのたまを持つことが多いが、このシャワーズはみずのジュエルを持っているため、さらに火力の幅がでることになる。火力の目安としては、ジュエルのみ(若しくはてだすけやあまごいのみ)のハイドロポンプでHハッサムが確定1発、砂状態のバンギラスも高乱数1発で、ジュエル+てだすけorあまごいポンプで全てのメタグロスが確定1発。等倍で受けきれるのはクレセリアレベルでやっとだが、クレセリアもジュエル+てだすけ+あまごいの最大火力になると沈んでしまうため、実際に半減以外で受けきるのが無理なレベルである。
 一番問題になるのがS実数値を何処に敷くかだが、今回はS85にした。これは、ひかえめで無振り状態の数字だが、孵化が楽である意外にも理由はある。まず最低条件として、ルーム下でクレセリアの後に動くためS82以上であることだが、本来ならばS82が一番きれいな数字である。しかし、S82は最近流行中のクレセグロス、クレセハッサムの構成と全く同じS関係になってしまう。これは、ルーム下でも非ルーム下でも常に縛り関係が運に左右されてしまうことを意味しており、わざわざ両方の状態で同速ゲーを仕掛ける必要はないと考えた。相手はこちらの素早さが分からない(こちらからルームを張ればなおさら最遅に見える)が、こちらは相手より速いか遅いかが比較的簡単に想像できるので、立ち回りやすくなるメリットが十分に存在する。故に、シャワーズのSは個体の作りやすさも踏まえてS85に決定した。
 技はだくりゅうとハイドロポンプの両立。全体技のだくりゅうを切る意味は全くなく、かといってだくりゅうだけでは瞬発的な火力が不足してしまう(上述した鋼の処理速度が遅くなってしまう)ため、水技を2枚積む事にした。トリトドンが鬼門になるが、奴はナットレイを上手く回して1発退場を狙うないしはシャワーズを選出から外すことで対応する形になる。



ナットレイ
 
パワーウィップ ジャイロボール アイアンヘッド みがわり @いのちのたま
HAベース ゆうかん

 シャワーズの鬼門トリトドンや水ロトム等の水タイプを主に担当する。耐久力こそ甘いものの、パーティの苦手なタイプには大抵半減で繰り出せるので、最低限後出しができる程度にはなっている。
 ポイントなのはいのちのたまを装備していることで、これによりパワーウィップでリンドトリトドンや水ロトム、Hバンギラスを、ジャイロボールでいかく無しボーマンダまでを一撃で仕留めることが可能になっている。本来ナットレイは半減実やたべのこしを持ってやどりぎのたねをばら撒くポケモンだが、それは防御面での補完に入ってくる通常のナットレイの話であり、今回のパーティでは少し訳が違う。
 今回のケースでは、トリックルームを軸に戦うことからナットレイに受けではなく先制潰しとしての役割を持たせることができる。特にこのポケモンはタイプ一致120技や150技を持っており、種族値こそ高くはないもののダメージとしては十分な数値を叩き出すことができる。しかし、先ほどにも少し触れたがナットレイは本来耐久力を生かすポケモンであり、相手を一発で倒す火力を持っていないポケモンという認識が一般的である。このナットレイは、そのような常識の隙を付くタイプのポケモンであり、結果として、本来ならば縛られていないような状況でも実は縛っており、逃がすことなく狩れるというケースが生まれてくる。特に、トリパにおいて限られたターンで如何に相手のサイクルを潰せるかということは最重要課題であり、単純な火力だけでは受けまわしで逃げ切られてしまうという弱点を少しでも抑えられることになる。
 技は上述した2つに加え、アイアンヘッドを採用している。これは、最遅ユキノオーバンギラスへの安定打点になるほか、トリパに対して選出しやすいモロバレルへのダメージソースでもある。実際にはきのこのほうしで眠らされてしまうため、みがわりと併用し、最悪でもモロバレルに抵抗できるようにしている。みがわりはまもるや交換を誘発しやすいトリパとの相性がよく、様子見で撃つことも多い。しかし、いのちのたまを持っていることからHPの消耗が早く、HP残量を見極めてから使う必要がある。まもるを採用しないことで、まもるが読まれるかという立ち回りの悩みをそもそも起こさせないという精神的にも優しい個体である。
 クレセリアのあまごいが発動していれば、ドラゴンの攻撃を耐えて反撃することも可能。



シャンデラ
 
ねっぷう シャドーボール トリックルーム まもる @ラムのみ
HC れいせい

 ここまでの面子では、相手のモロバレルが非常に重い。また、全体攻撃がシャワーズのみで、てだすけが2つあるにも関わらずダメージ効率が良いとはいえない。そこで、相手のクレセリアモロバレルの処理及び攻撃面の補強としてシャンデラを採用。モロバレルを見るため持ち物は必然的にラムのみ固定。それ以外は特に普通のシャンデラと変わらないが、通常トリパのシャンデラはタスキやジュエルであることが多いため、一般的なシャンデラと同様の扱いをすると耐久力不足や火力不足等中途半端な扱いになりやすい。よって、どうしても炎技が欲しいというケース以外では選出機会は多くない。ただ、ラムのみを持っている都合上一度ではあるがいばるを回避でき、マヒでのバグも受け付けずにトリックルームを張れるという穏やかボルトロスに強いという特徴を持っているため、クレセカポではまずいケースではカポシャンデラスタートができる。



サザンドラ
 
りゅうせいぐん あくのはどう だいちのちから とんぼがえり @こだわりスカーフ
CS おくびょう

 折角てだすけ持ちが2体いるので、スカーフりゅうせいぐんギミックを搭載するためにラスト1匹はサザンドラに決定。クレセリアへの打点確保やおくびょうであることを利用しての同属狩りに多々出没する。選出頻度こそ多くないものの、ランドクレセラティ等のスイッチ系相手には先発で出しやすく、見せ合いでの圧力もあり、いるだけで強い存在。
 技はデフォルト2つに加えてだいちのちから。これは個体の使いまわしのため。ナットレイを見るために炎技でも良いのだが、雨下でのメタグロスの処理及びシャワーズがいない際のヒードランへの対応を考えた結果だいちのちからのままになっている。それよりかは4つ目のとんぼがえりがほぼ腐っている。これはとんぼがえりトリックルームの流れを作り出すものではあるが、そもそもてだすけりゅうせいぐんで1体落としてからサザンドラが落とされて…といった流れのほうが有利を取りやすかったため、とんぼがえりを炎技に変えても良いかもしれない。



 全体的に低命中技が多くなっているが、これは瞬発的な火力を優先しているため仕方のない結果になっている。命中安定技ではこのパーティのメインであるシャワーズナットレイの攻撃の通しやすさを生かしきれなくなり、どうしても反撃を貰ったり逃げられやすくなってしまう。もともと低命中高火力技を当てなければ勝つことが難しい構成であるので、外してしまうのは使う段階で諦めておかなければならない。その点は雨パに似ている。
 最高レートは1801。最高連勝数は16。